Thursday, July 02, 2009

事故小説


(友人の事故の説明を、他の友人に説明するメールを送る際、小説風にシフトチェンジ)

題:赤い鎖骨

彼の顔が、アスファルトにめり込んでいた事実は
数秒前の彼の出来事を目撃したならば、否定は出来ないだろう。

顔面がめり込んでいたのは事実だ。

わたしは乗っていた自転車から降り、彼に近ずいた。

「アー〜〜、アーー〜〜、アーー〜〜〜〜〜」と言っています。

それはまるで、寝たきりの爺様が、用を足す際に婆様にかける泣声のようだった。
その声で一瞬、わたしの体が凍り付いたが、
彼の横に立ち、その大きな巨体をぐっと掴んで、無理矢理正面に向かせた。
それは川遊びで、大きな岩の下の藻を覗く感覚に似ていた。

巨体は向きを変え、彼の顔が見えた。赤く赤く染まっていた。
空を、一点見つめる彼の目に色気すら感じてしまいそうなそんな瞬間だった。



怪我状況;顔面損傷、鎖骨骨折
※友人へ 自転車乗るときは気をつけてね〜